動物の脳につないで、人間からいろんな命令を出すことができる超小型電子装置・スチモシーバー。 猿やライオンを思いのままに操る鬼頭教授はこれを精神病治療として人間に利用しようとしていた。 反対するB・Jだったが、鬼頭教授は鬱病体質の礒巻三郎にスチモシーバーを埋め込む手術を行なった。
手術は成功し、三〜四年も笑いのなかった三郎の顔には笑いの表情が現れた。彼の陰気な心はすべてコンピュータが消し去ってしまうのだ。しかし、彼の笑いは残酷な笑いだった。。。
ある日三郎は鬼頭教授の背中をナイフで刺し、病院を脱走した。彼は自宅に戻り、母親をロープで縛り上げ、母親をもナイフで傷つけようとしている!
重体の鬼頭教授から、三郎の頭から電極を取り除くしか方法がないことをきいたB・J。彼は三郎の家に向かった。。。
| 初出 | ... | 週刊少年チャンピオン1975年1月20日号 |
巻頭オールカラーの作品で、冒頭の見開きページは、テレカのデザインにもなった。また冒頭の右上のB・Jの姿はコミックス13巻の背にも採用されている。しかしながら、2003年8月現在、単行本未収録であり、内容の過激さや脳手術というテーマから考えて、おそらく今後も単行本に収録されることがなさそうである(しかし、決して、B・Jはスチモシーバーや機械による精神病治療を肯定しているわけでも美化しているわけでもない)。
初出誌の1つ前の号(1975年1月13日号)の次号予告を見ると、以下のように記載されている。
笑いながら殺人を犯していく子供。脳にうめこまれたスチモシーバーが原因だ。それに指令を与えるコンピューターの所在も不明。ついに意を決したB・ジャックは……? 巨匠、絶対の自信作!!
コンピューターによる支配を治療と信じる鬼頭教授、勉強ばかり押し付ける厳しいしつけを三郎のためと信じる母親、そして笑いながら人を傷つけていく三郎... ストーリーは非常に恐ろしく、そしてラストのB・Jの処方せんの内容との落差も衝撃的である。前号の予告にもあるとおり、手塚先生も非常に気合いの入った自信作だったに違いない。
Yahoo!オークションでごくまれに初出誌が出品されていることがあるが、近頃は5〜10万円程の値段がつくようになり、「指」と並んで、もはや単なるB・Jファンには手の届かない作品になってしまった感がある。
| 扉 | : | 『スチモシーバーを 脳に入れた 少年が狂った!!』 |
| ラスト | : | 『機械が精神病を治療する!! だが、人間の精神まで支配することはできなかった!!』 |

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